四六判宣言シリーズ

四六判(しろくばん)とは本の判型(大きさ)の1つです。文庫より一回り大きいB6くらいの本…それが四六判サイズの本です。
『四六判宣言』は人文系出版社11社共同企画のブックフェアシリーズで、参加出版社は大月書店・紀伊國屋書店・春秋社・晶文社・人文書院・青土社・創元社・白水社・平凡社・みすず書房・吉川弘文館の11社です。15年以上の歴史があり、日本全国の書店や海外の一部書店で開催されています。ぼくは、このフェアのポスターやシールのデザインを担当しています。

▲こちらはマスコットキャラクターのシロクマ。
「四六判(しろくばん)にシロクマ!」というダジャレが名前の元になっています。

フェアの本にはこのシールが貼られています。内容が固めの本が多いのですが、やわらかいキャラクターを使うことで手に取ってもらいやすくなるそうです。

この仕事で一番重要なのはポスター作りです。与えられたキャッチコピーとイメージを元にラフを作成します。(キャッチコピーは各社の担当者が集まって、会議で決めるそうです。)
この年は「冒険は本棚にある。」がキャッチコピーでした。

喫茶店で担当者と打ち合わせをしながらデザインを詰めていきます。

▲パフェを食べてエネルギー補給!机の上にはズラリと資料が並びます。

打ち合わせの現場でラフを大体固めて大まかな写植まで入れてしまいます。

▲こちらが現場で作ったラフ。テクノロジーの進歩はスゴイですね!

 

家に持ち帰って、ちょっと手直しした後、フェア参加各社にラフを送ります。それを各社の担当が じっくりチェック。何度か会議と打ち合わせの後、修正点などを協議し原稿の作成にとりかかります。

▲ここまでできたら、印刷所に送って、ポスターの完成です!

ポスターはパネル張りされていて、看板のような形で使用します。書店の売場で活躍します。

▲丸善 丸の内本店さんの売り場です。棚全面を使った陳列で大迫力です

▲ポスターも なんだか満足そう。

▲書店員さんがオリジナルポップを作ってくださっていました。かわいい~~!ありがとうございます!

このブックフェアは、1年かけて日本中の書店を回るんですよ~。ポスターくん、がんばってね!

非売品のピンズ(バッジ)を作ることもあります。打ち合わせをして何パターンかラフを作ったあと、関係者で投票して方向性を決めます。

この年は本と牛乳瓶の2案から決めることに。B案の牛乳瓶が人気を集めました。

完成です!

 

▼ 過去のポスターはこちら。(クリックすると大きくなります。)