仏ちゃん（ぶっちゃん）は仏教書総目録刊行会のマスコットキャラクターです。

「本を手に取りやすくなるような広告用の素材を作ってほしい」とのご依頼から始まりました。
話を聞いたぼくは「やはりブッダみたいなキャラかな～」と考えてラフを描いてみました。

▲最初に描いたラフです。

平和なイメージですね～。大きな蝶々とかがいるし……って
な……なんか洋風すぎですよね…！

これではお坊さんというよりも、ローマ帝国やギリシアの人っぽいです！
そう…。ぼくはお坊さんのことをほとんど何も知らなかったのです…（オイ）
当然ですが却下されました…。

そこで心を入れ替えて、真剣にお坊さんについて勉強することにしました。1週間机にかじりついて、本とにらめっこです。特に今回は禅の本のフェアだったので、禅について勉強しました。座禅を組むときの手の形や食事作法、袈裟の着方に至るまで、色々な作法があるようです。こうした無数の決まり事には、生活のリズムや精神状態を安定させる効果があるのかも…なんてことを感じました。
そんなことを感じながら作ったラフがコレです。

▲ラフは全部で4パターンです。（スライドショーになっています。）

かわいさの中にわびしさや厳しさのある絵を目指しました。
主役は小坊主さんですが、世の中の厳しさを苦とも思わないそんな強い人物像をイメージして描きました。出版社の会議を経て、竹林のポスターを作ることになりました。

▲そんなこんなで完成したポスターです。キャラクター誕生の瞬間です！

▲ラフを元に、POP用素材も作りました。

▲こちらは大看板です。2m近い大きさで大迫力でした。

書店でも大活躍でしたよ～。
仏ちゃんは翌年も大活躍でした。